モノやサービスなどあらゆるものが値上がりしていますが、野菜も高いです。そんななか、鹿児島県内のスーパーでは家計を応援しようと、野菜や果物を安く販売するイベントが始まりました。

食卓に欠かせない野菜。産地の天候不良などで高値が続いています。

鹿児島中央青果や鹿児島青果によりますと、今月の野菜の取引価格は去年の同じ時期に比べ、タマネギとトマトは1.4倍、キュウリは1.6倍、キャベツとレタスが2倍、ジャガイモは2.1倍まで上がっています。

暖冬や春先に雨が多かったことなどから生育不良となり、出荷量が少ないことが主な要因です。

(買い物客)
「家計が苦しい、全部高い」
「なかなか前みたいに気軽に手を出せる値段ではなくなってきた」

そうしたなか、鹿児島市のスーパーでは…。

(記者)「緊急家計応援!ということで、タマネギやニンジンなど家庭で出番の多い野菜などがお得に販売されています」

23日から4日間、九州のイオンとマックスバリュ197店舗で始まったのが「野菜・果物大放出」です。イオン鹿児島店では、このところ高値が続いているキャベツやレタス、小松菜など15種類の野菜や果物が、きのう22日より1割から2割安くなっています。

偶然訪れたという買い物客は、思わず…。

(買い物客)「やった!毎日のことなので1回10円でも積み重なると1か月すると結構な金額になると思う。ちょっとでも安いものがあれば得したなと」

(買い物客)「ありがたい、知らずに来たが、ジャガイモとタマネギを買った」

(イオン鹿児島店 石甲斐晋農産主任)「お客さんの豊かな暮らしに少しでも応援をしたいという思いから企画した。この企画をいい機会に、野菜や果物を食べていただきたい」

鹿児島中央青果によりますと、タマネギやジャガイモは来月以降も高値が続く見通しですが、トマトやピーマン、キュウリなどは大分や熊本産が出回り始める来月中旬ごろに落ち着きそうです。