H3ロケット3号機が来月、種子島から打ち上げられる予定です。23日は鹿児島市出身のJAXA職員が、搭載される衛星「だいち4号」の役割について紹介しました。

(JAXA・有川善久「だいち4号」プロジェクトマネージャ)「白いアンテナ部分から地面に電波を照射して、跳ね返って来た微弱な電波を信号に変える」

セミナーはJAXAや関係省庁などでつくる「衛星地球観測コンソーシアム」が、鹿児島県内で初めて開いたもので、民間企業や大学関係者などおよそ50人が参加しました。

23日は、来月、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定のH3ロケット3号機に搭載される「だいち4号」について、鹿児島市出身の有川善久プロジェクトマネージャが講演しました。

「だいち4号」は2014年から運用が始まり、能登半島地震や先月、台湾で発生した地震の被害状況の把握に役立てられた地球観測衛星「だいち2号」の後継機です。

開発費はおよそ320億円で、観測できる範囲がだいち2号の4倍に広がり、日本列島を観測できる回数が、これまでの年4回程度から年20回程度に増えます。地殻変動を細かく観測することで災害予測に繋げることが目的です。

(JAXA・有川善久「だいち4号」プロジェクトマネージャ)「小さいころから種子島で打ちあがるロケットを見ていた。衛星の活躍に期待してほしい」

H3ロケット3号機は、種子島宇宙センターから来月30日に打ち上げられる予定です。