奄美大島の近海でサンゴが産卵シーズンを迎えています。

龍郷町の倉崎海岸で21日夜、奄美海洋生物研究会の興克樹会長が撮影した映像です。

深さ2.5メートルの海中でミドリイシ属のサンゴが一斉に産卵する様子が確認されました。

サンゴの精子と卵子が入った「バンドル」と呼ばれる直径0.5ミリほどのカプセルが放出され、神秘的な光景が広がっています。

奄美大島では1998年ごろサンゴが白くなる白化現象が広がり、2000年代前半はオニヒトデの大量発生で多くのサンゴが減少しましたが、興さんは「全体的にサンゴは回復傾向にある。身近にある命の営みを感じてほしい」と話しています。