スーパーなどの店頭には春野菜が並ぶ季節ですが、数週間前から野菜の価格が高騰しています。
天候に加え、ドライバー問題や円安など、今後の見通しを取材しました。
鹿児島市のスーパーでは、11日、レタスやナス、ダイコンが先週よりも1.5倍ほど高い値段で販売されていました。

(城山ストア・高見馬場店 川畑文昭さん)「先週、先々週あたりから価格が上りはじめて売り出し商品にも、こと欠くようになった」
鹿児島市の中央青果によりますと、3月の収穫時期の寒さや天候不良で生育が遅れた影響などで、2週間ほど前から葉物や根菜類の値段が上がっています。例年に比べ、白菜とニンジンは1.6倍、ダイコン1.5倍、レタスとナスは1.4倍まで上がっています。

(客)
「ものによっては100~200円高い。我慢してもやしで代用する」
「漬物を作るが材料費が高い。みんな生活が成り立たないのではないか」
鹿児島中央青果によりますと、天候による影響は今月後半にはおおむね落ち着くとみられています。

一方で、ばれいしょは県産の生育が順調で、例年より4割ほど安くなっています。
(記者)「こちらの店ではキャベツが先週から100円値上がり。2分の1や4分の1カットを増やして買い求めやすくしている」
店は、買い控えに対応するため、野菜の小分けやカット売りをいつもの2.5倍に増やすなど工夫しています。
野菜高騰の要因は天候だけではありません。11日朝の円相場はおよそ34年ぶりに一時、1ドル153円台に下落。輸入に頼っているバナナやカボチャなどは高値の傾向が続く見込みです。

また、夏になるとこれまで九州で出回っていたダイコンやニンジン、キャベツなどが北海道や群馬からの入荷に頼ることになります。そのため、トラックドライバーの労働時間規制強化による輸送量の減少など「2024年問題」で、県内では再び価格が高騰することも予想されます。

(城山ストア・高見馬場店 川畑文昭さん)「天候が回復すれば良いと思っていたが、それでも価格は下がり切らない。少しでも早く安く提供できるようになってほしい」
天候に加え、円安にドライバー問題…。家計への影響はまだしばらく続きそうです。







