台湾での有事を念頭にした沖縄県からの住民避難について、鹿児島県が県内で最大50万人程度の避難者を受け入れられるとする試算を、国に伝えていたことが分かりました。

国は、台湾で武力衝突などの有事が発生した場合を想定し、台湾に近い沖縄県・先島諸島の住民12万人を避難させるための計画づくりを進めています。国は去年、鹿児島など九州・山口の各県に、受け入れ可能な避難者数の調査を求めていました。

県によりますと、鹿児島市のかごしま県民交流センターなど、全市町村の体育館や公民館などに、国の想定している12万人のおよそ4倍にあたる最大50万人程度を受け入れられるとする試算を、国に伝えたということです。

国は、九州・山口各県で避難住民を受け入れるための初期計画を今年度中にまとめたい考えですが、先島諸島の住民をどこに、どのようにして避難させるかは課題が残ったままです。