鹿児島市の鹿児島商業高校で9日に入学式があり、新たに男女共学の学校としてスタートしました。初めて女子生徒を迎えた先輩たちからは、歓迎の声が上がりました。

(新入生宣誓)「これからは校則を守り、鹿商生として本分を尽くすことを誓います」

今年で創立130周年を迎える鹿児島商業高校。一時期、女子生徒が在籍した期間がありましたが、その後は、公立の商業高校では日本唯一の男子校として存続してきました。

ここ数年、定員割れが続いたため、共学化と制服も新しくするなどしたところ、今年は女子生徒75人を含む278人が入学。定員をほぼ満たし、去年の2倍の生徒が校門をくぐりました。

(堀之内尚郎校長 式辞)「鹿商の長い歴史の中で念願であった体育科を設置したことと、学科を再編し、共学を実施したことはまことに意義深い」

(記者)「長い歴史をもつ鹿児島商業高校。男女共学となります」

入学式の最後には在校生およそ270人が大きな声で校歌や応援歌を歌い、新入学生を歓迎しました。


(新入生 松久保美羽さん)「新しい制服で、新しい学校生活が始めるので、とても楽しみ」

在校生からは、共学化を歓迎する声が聞かれました。

(3年生)「シンプルにうれしい気持ちが強いですね。女子生徒とか入ってきて新鮮さがあって、とてもいいと思います(Q彼女できそう?)そこはがんばります」


(2年生 硬式野球部)「(Q女子生徒の応援があれば?)頑張れそうですね」

さらに鹿児島商業OBの教師からも。

(鹿児島商業高校OB き久昭広教諭)「みんな新鮮な気持ちでワクワクした気持ちのほうが大きいと思います」
※き久教諭の「き」は、ネの右に喜 

共学化に加え、AIやCGデザインなどを学ぶ「情報イノベーション科」や、全国で活躍できる選手を育成する「アスリートスポーツ科」など、学科も再編した鹿児島商業高校。伝統校が新たな一歩を踏み出しました。