愛媛県内ではまもなく極早生ミカンの収穫が本格化します。
しかし、雨が少ないことに加えてカメムシが大量発生していて、生産地に深刻な影響を及ぼしています。
宇和島市吉田町の河野雄哉さんのミカン園地です。
(河野さん)
「あれ、めっちゃおるな。よわったなこれ」
ミカンの木のあちらこちらにいるのはカメムシです。
この園地では、先月上旬から大量発生していて、収穫前のミカンの果汁を吸われ、実が落ちてしまう被害が出ています。
(河野さん)
「これらは完全に被害を受けた実なので、軽く触っただけで落ちちゃう。収量がガタ落ちしてしまうので、このままだと」
こちらでは今シーズンすでに3回、カメムシを駆除するための農薬をまいていて、4日前にも作業を行ったばかりです。
(河野さん)
「困っているというか怖い。ただでさえ雨が降っていなくて、灌水作業に追われている中で、今度はカメムシの消毒もしなくちゃいけないというところで、仕事が二重、三重になってきている」
農家を悩ませるのはカメムシの被害だけではありません。
(河野さん)
「スプリンクラーの施設がないところなので、かん水をしようと思って」
宇和島市内では先月12日の梅雨明けから25日までに降った雨の量が41・5ミリと、平年の16%にとどまっています。
自ら園地に水をまかなければならず、実の生育にも影響が出ているといいます。
(河野さん)
「極端に降雨量が少ないので、酸抜けが悪い傾向にある。糖度は高いけれどその分酸の抜けが悪くてすっぱい仕上がりになりそうで怖い」
来月には収穫が始まる極早生ミカン。
河野さんの園地ではカメムシの被害や少雨の影響で平年と比べて1割から2割程度、収穫量が減る見通しです。
宇和島市などJAえひめ南の管内では去年とほぼ同じ、3024トンの出荷を見込んでいますが、状況次第では減少する可能性もあるということで、農家の苦悩は続きます。
(河野さん)
「精一杯自分にできることをやって、少しでもおいしいミカンを届けられるように頑張っていきたい」








