ひな人形づくりの技と魅力を知ってもらおうと、愛媛県今治市の専門店に、京都から人形作家が訪れ着付けを披露しました。
人形の着付けを披露したのは、京都在住で半世紀にわたり製作に携わるひな人形作家の、たちばな彌(や)尊正(たかまさ)さんです。
この日は、今治市内の人形専門店で十二単の着付けが披露され、京友禅の職人が一枚ずつ染めたという着物を、絵柄などを確認しながら釘や接着剤を使い丁寧に人形に着せていました。
実演を見学に訪れた人たちは、たちばな彌さんの説明を聞きながら、人形づくりの技に見入っていました。
(たちばな彌尊正さん)
「自分は柔らかい源氏物語の世界を作りたい」
たちばな彌さんによりますと、腕の曲げ具合を含め、人形が美しく見えるよう全体のバランスを整える際に高い技術が求められ、一体の製作におよそ2か月かかるということです。