帝国データバンク松山支店によりますと、愛媛県今治市に本社を置き、タオル販売などをてがけていた「芝田タオル」が3月31日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。

同社は1951年創業。
当初はバスタオル、タオルケットなどの製造販売を主力としていましたが、平成に入り収益の観点から製造部門を廃業、以降は大手保険会社をメインに、企業・団体、個人からの受注でイベント・販促・PR・ブライダル等各種タオルの仕入れ販売を行い、2010年9月期には約6億円の売り上げを計上していたということです。

しかし、近年はコロナ禍で、メインの保険会社向けの販売量が低迷していたほか、同業他社との競合で単価が下落する一方、物流コストの高まりなどから、債務超過に陥っていました。

さらに一部の取引先から条件の見直しなど厳しい資金繰りを余儀なくされていた中、代表の病気療養も重なって事業継続を断念したということです。

負債総額は約1億5000万円と見込まれるということです。