バスケットボール、B2の愛媛オレンジバイキングスは、目下リーグワーストに並ぶ30連敗中でしたが、ついにこの週末の神戸戦でホーム初勝利をあげ、長い長いトンネルから脱出しました。

俊野佳彦キャプテンがおよそ2カ月ぶりにケガから復帰し、B2リーグワーストタイ30連敗の中で迎えた神戸戦。

愛媛はまずはスピードスター奥田。さらにキング!序盤からいい流れを引き寄せます。

その後、神戸との一進一退の攻防が続いた愛媛。

ここでキャプテンの俊野が、チームを鼓舞するプレーを見せるなど、一時、20点差までリードを広げます。

ところが、第4クオーター。神戸の驚異的な追い上げにあいます。

流れが傾きかけたかに見えましたが、武内の3ポイントで再び勢いを取り戻した愛媛。

悲願の連敗脱出、ホーム初勝利をあげました。

保田尭之ヘッドコーチ
「バイクスファミリーの皆さん、やっと勝ちました!」

ブースター
「何もかもが報われた。感動しかない。今まで見た中でも一番だった」
「サイコー!!!」

俊野佳彦選手
「久しぶりに愛媛の自分の地元のホームゲームの雰囲気を楽しめたので、その試合が勝利にできたのでよかったと思う」

古野拓巳選手
「エナジーを出す、周りを盛り上げて、ホームを味方にしてゲームがやれたことがすごい楽しかったし、こういうのが大事なんだと改めて実感した」

保田尭之ヘッドコーチ
「勝ちゲームで泣けるゲームって僕の記憶ではこの1ゲームしかない。悔し涙で終わった試合は数々経験してきたけれど、本当にこれは特別」

翌日のGAME2はのがし、惜しくも連勝とはなりませんでしたが、この試合はバイクスにとって本当に特別な負けられない試合でした。

リーグワーストに並ぶ30連敗中でしたが、シーズン後半戦のスタートに加え、実は保田尭之ヘッドコーチの三男、郷籠(さとる)君が1月12日に生後7か月で亡くなるという御不幸もあり、試合前には黙とうも捧げられました。

本当にたくさんのものを背負った中、今回の白星はただの1勝ではなく、チームにとって大きな意味を持つ勝利でした。