盛岡市が玉山地域に国などと共同で建設を進めている道の駅について、駐車場と取り付け道路の整備で追加工事が必要になったとして、開業予定が再来年の春に延期されることになりました。

 開業時期が遅れるのは「道の駅もりおか渋民」です。市の玉山総合事務所によりますと、今年6月の着工時は開業予定を来年夏としていましたが、半年あまりずれ込むことになりました。
 今年4月に施設の駐車場と取り付け道路の舗装の下に当たる地盤の強度を測定する試験を行った結果、基準値に達していないことが判明しました。そのまま工事を進めた場合、舗装が沈下する恐れがあることから、追加工事が必要になったといいます。
 さらに工事で生じた残土を隣接する農地で処分していましたが、冬場の安全確保が難しく、処分場所の変更も必要になりました。これらから工期全体を見直した結果、工事の完了見込みが来年12月にずれ込むこととなりました。
 また、冬季では施設内の産直の品ぞろえが少なく商品の確保が困難だとして、市が共同で整備する国土交通省やこの道の駅の運営候補者と協議した結果、再来年春の開業とすることで合意しました。
 追加工事と残土の処分場所変更で約1億5000万円の事業費の増額が必要になり、これを合わせた総事業費は20億1040万円と見込まれています。