岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災の鎮火に向けて、消防は5日、熱源の確認された場所を中心に調査を行いました。

(大船渡地区消防組合の田中貴之消防司令)
「大船渡市の市民の皆さんに安心を届けたいという思いでですね、1日も早い鎮火を目指して活動していきたいと思います」

5日の調査には大船渡地区消防組合の18人が参加しました。

調査は焼失したエリアを4つに分けて、熱源が確認された場所を中心に燃え残った木の根元や地面、焼失した住宅の跡地などで、手持ち式の探査機を使って、火の手が残っていないか丁寧に確認する作業が行われました。

(消防署員)
「温度は…熱源はなさそうですね。温度低いです」

大船渡市は今回の山林火災により約2900ヘクタールが焼失し、221棟の建物被害が確認されています。

鎮圧宣言は3月9日に出されていますが、まだ鎮火に至っておらず、警戒が続いています。

大船渡市は今後も鎮火に向けた調査を続ける他、7日は岩手県の防災ヘリが上空から偵察を行う予定です。