岩手県の軽米町は28日、前日に投票が行われた参院岩手選挙区補欠選挙の開票結果について、誤った結果を県選挙管理委員会に報告していたと発表しました。

町の選挙管理委員会によりますと、開票結果を県選挙管理委員会にメールで報告する際、5人いる候補者のうち、当選した木戸口英司氏の得票数「2065票」と次点の田中亜弓氏の得票数「918票」を入れ違えて報告したということです。その結果が県から県内の報道機関に公表され、県内の報道機関はこの数字に基づき選挙結果を伝えました。

外部からの指摘を受けた県選挙管理委員会が確認したところ誤りが発覚したもので、得票数はすでに訂正されています。

町の選挙管理委員会は今回の件を受けて、「非常に重く受け止めるとともに、深くお詫び申し上げます。対応を一から検証し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

県選挙管理委員会によりますと、候補者の得票数を入れ違えて公表する誤りは記録の残る限り初めてだということです。

なお岩手県内では、参院補選と同じ日に投票が行われた衆院選の大槌町での岩手2区の開票業務において、鈴木俊一氏の得票数を「3065票」とするべきところを、「3063票」と報告していたことが分かっています。