
「やむを得ないクマの駆除」と「行政への過剰クレーム」
23日、札幌市で聞きました。
30代女性
「子どもが通学するところだと、クマ出られちゃうと怖いので、駆除どう、怖いよね」
20代男性
「専門家の人に任せて山に追い返してもらうのがベストだと思う。でもやむを得ないとは思います、最終的に」
70代男性
「駆除してほしくないね、クマも生き物だから」
60代女性
「やはり駆除してほしい、一度人間を襲ったクマは何回も襲うという話を聞いたことがある」
北翔大学心理カウンセリング学科 飯田昭人教授
「命を奪われているという意識で、強く要求というか意見を伝える人が多いのかなと、一歩間違えるとカスタマーハラスメント、通称カスハラと呼ばれるような」

道内のクマの数は、推計で1990年度の5200頭から、2020年度は1万1700頭と2.2倍に増え、あわせて、生息域も広がっている現実があります。
酪農学園大学環境共生学類 佐藤喜和教授
「人が多い以上、近くにクマが生活し定着している状況は、何かあったときに人身事故に至る可能性が高い。これからは積極的に駆除をやっていく必要がある」

北翔大学心理カウンセリング学科 飯田昭人教授
「市民であれば何を言っても許されるのかというと、そういうことはない。ひとりの人間として冷静に伝える。そういうことが大人には求められる」
道によりますと、寄せられる「過剰クレーム」の大半は名乗りません。
今年のクマの異常な出没は「攻撃的な物言い」や「筋違いの批判」など、不満を発散させる人間の影の部分もあぶり出したのかもしれません。