飲食店で会計する際、クレジットカード決済ができなくなった…
いま、北海道をはじめ全国でこうした事態が起きています。
店の経営危機にもつながりかねない状況に飲食業界では混乱が広がっています。
北海道産の新鮮な魚を使った創作料理などが楽しめるススキノの飲食店です。
7月9日、オーナーに1通の書類が届きました。
”昨今の事業環境の悪化および資金繰りの状況等を踏まえ、誠に遺憾ながら事業の継続を断念せざるを得ない状況になりました”
たべごと屋ござるのオーナー
「『何かあったらあとは破産管財人に連絡を』これ1枚」
大阪のクレジットカード決済の代行会社「全東信(ぜんとうしん)」から破産を知らせる書類です。
たべごと屋ござるのオーナー
「(事前の連絡は)全くなし、青天のへきれき」
店ではこんな事態が起きていました。
三栗谷 皓我記者
「こちらのお店では現在、カードが使えない状況になっています」
7月6日から、クレジットカード決済ができなくなっているのです。
たべごと屋ござるのオーナー
「とても不便。いま客はほとんどカード決済なので、(現金を)1銭も持たないで事足りるからカードが使えないと問題」
全国で20万以上の店が導入していたというこの会社の決済代行サービス。
札幌のこの店でも10年以上前から利用していました。
民間の調査会社の調べでは破産した全東信の負債額は約1151億円、今年最大規模の倒産だといいます。
なぜ、こうした事態になったのか。
この決済代行サービスは、全東信がカード会社と飲食店の間に入る仕組みです。
全東信は店のクレジット決済の売り上げを一度すべて立て替え、素早く店に入金することで店の資金繰りを助けるサービスを提供。
代わりに店から得る手数料で利益を上げていました。
通常は月の前半の売り上げが月末に入金されますが、全東信のサービスでは5日ごとになるなど、店は売り上げを早く現金化できるメリットがありました。
2020年3月期には約80億円を売り上げていましたが、新型コロナの流行で加盟店の休業などが相次ぎ採算が悪化し、倒産しました。
いま、全東信から未払いの売上金は全国で2万件、50億円以上。
ススキノなどで4店舗を経営するこちらのオーナーには、全東信から7月1日から5日までの売り上げ100万円以上がまだ、入金されていません。
たべごと屋ござるのオーナー
「当たり前のことだがお客様から支払ってもらった金については振り込んでもらいたい。全東信の会社自体についてはいかがなものかと思う」
全東信の破産管財人を務める弁護士は、「約束していた期限に弁済することはできない」としていて、影響の拡大が懸念されています。







