来年の夏はマチに新たなにぎわいが生まれそうです。サッカーJリーグ1部のFC東京が2026年夏に行うキャンプ地に、北海道白老町が選ばれました。

白老町 大塩英男町長
「町民に夢や希望を提供できるものであり、大変喜ばしい」

13日に開かれた記者会見。FC東京のユニフォームを手に、笑みがこぼれるのは白老町の大塩英男町長です。
11月7日、東京都内でFC東京の運営会社と覚書を交わし、2026年のFC東京の夏のキャンプを町内で実施することで正式に合意しました。

「夏の冷涼な気候の中で、本格的なシーズンを前に練習できる。新千歳空港からの距離が選定いただいた一つの理由」

FC東京は、1999年にJリーグに加盟。天皇杯の優勝経験もあるチームで、現在Jリーグ1部で11位です。
田中未来記者
「来年、こちらの陸上競技場がJリーグのクラブチームのキャンプ地になります」

夏のキャンプが行われるのは、JR白老駅と道央道のインターチェンジのほぼ中間地点にある桜ヶ丘公園陸上競技場。2026年7月上旬から3週間行われる予定です。

ふるさと納税などを活用し、2027年度までに約1億5000万円の改修費をかけ、天然芝の改良やシカ対策などを行います。
誘致を進めてきた団体は。
北海道キャンプ地招致委員会・木村健太郎事務局長
「2027年のシーズンから本格的な改修をして、Jリーグのトップフィールドに近いものを造りたい」

今回の合意の背景には、Jリーグが来シーズンから行う「秋春制への移行」があります。
これまで冬に行われていたキャンプが夏に移る見通しで、涼しい気候の北海道が新たなキャンプ地として注目されているのです。町民も大きな期待を寄せます。
白老町出身の男性
「いいんじゃないですかね、応援したいですね。マチの活性化になるんじゃないですかね」

白老町民の女性
「田舎なので発展にはつながる…ありがたいお話ですね」

人口1万4000人あまりのマチに、来年は歓声とホイッスルが響く夏がやってきます。
道内で夏のキャンプを行うJリーグのチームはこれで4チーム目です。網走市には柏レイソル、東川町にはセレッソ大阪、苫小牧市は名古屋グランパスで、今回のFC東京となります。







