◆1日の結婚式で発症した40人は食中毒とみなされず

なお、乳児が便をもらした1日の結婚式には80人が出席し、そのうち40人が発熱やおう吐、下痢などの症状を訴えましたが、感染源が食品以外の可能性があるため食中毒とみなされていません。

保健所は、ノロウィルス対策として塩素系漂白剤で消毒することを呼びかける

 保健所は、ノロウィルスにはエタノールは不十分で、塩素系漂白剤などで消毒することを呼びかけています。

◇ノロウィルスの予防方法(札幌市保健所)
・食品を加熱する場合は、十分に加熱(中心部を85~90℃で90秒間以上)して食べること。
※湯通し程度の加熱ではウイルスは死にません。
・下痢や吐き気などの症状のある人は、食品を直接取り扱う作業に従事しないこと。
・トイレの後、調理をする際には、十分に手を洗うこと。
・調理器具などは洗剤などを使用し十分に洗浄した後、熱湯(85℃以上1分以上)または次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)に浸して消毒すること。
・患者のふん便や吐物を処理する時には、使い捨てのマスクと手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かにふき取った後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm)で浸すように床をふき取ること。

【お詫びと訂正】
「◇ノロウィルスの予防方法」の文中で当初、当局の発表のまま「殺菌」という表現を使いましたが、ノロウィルスは細菌ではないので「消毒」が正しい表現です。お詫びして訂正します。
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