北海道東部の中標津町で、プラスチックのパイプが首にはまった状態のキツネが見つかりました。
キツネは住民らによって保護され、パイプが取り外されました。
キツネを保護したのは、高齢者や子どもの見守り活動をする住民らで作る団体「中標津プロテクト」です。
「中標津プロテクト」によりますと、3月19日から20日にかけて、中標津町旭ヶ丘で、町内に住む女性が首に筒状のものがはまったキツネを発見しました。
キツネは推定2歳のオスで、首にはポリ塩化ビニール製のパイプがはまっていたということです。
女性から相談を受けた「中標津プロテクト」のメンバーは、町役場から箱わなを借りて設置し、3月22日朝にキツネを保護しました。
キツネは町内の動物病院で、獣医師にパイプを切断して取り外してもらい、その日の夜に中標津町旭ヶ丘の森の中に放されたということです。
キツネの首にはまっていたパイプは、水道工事に使われるもので、ひびが入っていて、「中標津プロテクト」の和田泰弘代表は、「工事中に取り外されたものが放置され、何らかのきっかけでキツネの首にはまってしまったのではないか」と話しています。
キツネの生態に詳しい、北見市留辺蘂町にある「北きつね牧場」によりますと「キツネは好奇心が旺盛な動物なので、自分で首を突っ込んだ可能性があります。首の毛の状態から、少し時間が経っているようにも見えますが、写真だけでは特定は難しいです。無事に森へ帰っていたようで何よりです」とコメントしています。