北海道網走市に流氷がやってきて、観光客の気分はノリノリですが、こんな所に「乗って」はいけません。
今村朋慎記者
「観光客でしょうか、流氷の上を沖に向かって進んでいます。通常であれば海面の位置です。非常に危ないです」

2月17日、流氷が接岸した網走市です。観光客が流氷の上に乗り、写真をパチリ!さらには、バランスを崩すようなヒヤリとする場面もありました。

一夜明けた2月18日も…。
ナギーブ モスタファ記者
「きのう流氷接岸初日を迎えた網走市のモヨロ浜です。押し寄せた流氷の上に観光客でしょうか、人が乗っているのが確認できます」

流氷に乗る危険性を知っているのでしょうか?
イタリアからの観光客
「流氷に乗ってはいけないことは読んだよ。新しい氷は非常に割れやすい。アルプスにいたから知識があって、新しい氷をどう避けるか知っている」
一方、流氷に乗らなかった人は…。
横浜からの観光客
「私は乗ってないですね。海に浮いているものに乗るのは、さすがに怖い」

網走市の職員が海岸を回って、流氷に乗らないよう、観光客に声をかけています。網走市では5年前に、流氷に乗った大学生が沖に流される事故も起きています。
網走市役所・観光課 瀬川智大課長
「流氷を間近で見たら、乗りたくなる気持ちも分かるのですが、安全面が確保できませんので」
網走海上保安署によりますと、流氷に人が乗っているという通報が、コロナ禍以降増えていて「氷の中での救助は極めて困難で、命の危険がある」と注意を呼びかけています。
