記録的な大雪に見舞われている中、北海道小樽市では豪快な雪処理作業が行われています。

ド派手に水しぶきをあげながら、海水をバシャバシャとかき混ぜるショベルカー。
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北海道・小樽港の中央ふ頭(5日)

北海道の小樽港中央ふ頭の2月5日の光景です。一見すると、とても危なっかしく思える勢いの激しさです。

このショベルカーによる“海の大撹拌ショー”は、小樽市では『真冬の風物詩』としてよく知られています。

北海道・小樽港の中央ふ頭(5日)

◆平地が少ないため雪堆積場の確保難しく

“坂の街”の小樽市は、山が迫る地形のため平らな土地の確保が難しいため、小樽市は雪堆積場として小樽港の中央ふ頭を開放しています。

小樽市によりますと、中央ふ頭には、1シーズン200万立法メートルほどの雪が運び込まれるということです。

北海道・小樽港の中央ふ頭(5日)

大量の雪であっても、海水に溶けてくれるはずと考えがちですが、ここは凍てつく日本海の港。そう簡単にはいきません。

捨てられた雪は、海水温が低い真冬の海では、なかなか溶けてくれないのです。放っておけば、港の海水は、シャーベット状に凍りついてしまいます。

そこで、複数のショベルカーが、港の岸壁近くに並び、アームを動かし、海をバシャバシャと撹拌させることで、雪が海に早く溶けるというわけです。