(愛知県 大村秀章知事)
「5月8日連休明け以降、感染者がじわじわと増えているのは明らか。ちょっと警戒しないといけない」

愛知県の大村知事は新型コロナの感染状況について、8日の会見で「増加傾向にある」と述べ、場面に応じた基本的な感染対策を行ってほしいと呼びかけました。

愛知県では、5月29日から6月4日までの1週間で新型コロナの定点医療機関あたりの感染者数が5.35人となり、前の週と比べると0.59人増加しています。

ところで、新型コロナの5類移行で使用する機会が減る傾向にあるものといえば、アルコール消毒液です。
コロナ禍では大変お世話になりましたが…。
(街の人)
「(消毒液は)最近は使用していない」

そのアルコール消毒液の使用期限は約3年。
新型コロナの感染拡大が始まった2020年当時に購入したものは、間もなく使用期限が切れてしまうのです。
皆さんは、どうやって処分しているのでしょうか。
(街の人)
「水道に流しても良いのでは?別にアルコール自体が不潔なものではないから」
「洗面台などに流して、容器はごみ箱に捨てる」

実は、流しやトイレに捨てるのはNGなんです。
市販されている消毒液の多くはアルコール濃度が60%以上。
ここまで高いと消防法上の危険物にあたります。

東京消防庁によりますと、揮発性があり引火しやすいため「火気厳禁」。
下水道管の中で火災が起こる可能性があるため、流しに捨てるのは禁止になっているといいます。
では、どうやって廃棄すればよいのでしょうか。

東京消防庁は「ぞうきんや古紙などに染み込ませ、しっかり乾燥させてから燃えるごみに捨ててほしい」としています。
その際の注意点を専門家は。

(元・東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫さん)
「屋外の安全な場所で、やっていただきたい。人の出入りするところも危険性がある」

そして、空になった容器はプラスチックやガラスなど、それぞれの材質に合わせて分別。

染み込ませたアルコールと水分が乾けば、燃えるごみとして捨てることができるということです。