全国でも有数の伊勢エビの水揚げ量を誇る、三重県志摩市の和具漁港。きのう、丁寧に網から外された伊勢エビが並びました。一見、大漁に見えますが…

(伊勢エビ漁師)
「7、8年前に比べたら激減ですよね」

Q.増える見込みは?
「なかなか難しい。自分らが漁師やっているうちに戻るかな。生活も苦しくなってくる。みんな違う商売考えないかん」

地元の海では「海水温の上昇」の影響で、伊勢エビが隠れ家にしたりエサとして食べる海藻が、ウニの仲間などに食べつくされてしまう「磯焼け」が起きています。

このため、伊勢エビの漁獲量の減少を引き起こしているのです。

地区では、資源管理の目的で漁の解禁を半月近く遅らせました。そして、今シーズン初日のきのうの水揚げは、108キロという結果に。

この量は去年より14キロ少なく、おととしの4割ほどに留まりました。さらに伊勢エビへの悪影響は他にも。