名古屋の繁華街として知られる、大須。多くの人が行き交う交差点に、ユニークな形をした信号機があります。
大須商店街のすぐ近くを歩いていくと、赤門通と裏門前町通の交差点の真ん中に、まるで浮いたような信号機が…。柱は1本だけ。そこから伸びたアームにつり下がった形で、よく見ると道の4方向それぞれに向けて、歩行者用と車両用と合わせて8つの信号機が1つにまとまっています。

「歩車一体型」といわれる特殊な信号機は、別名「UFO型」信号機。製造したメーカーによると、日本に1台しかない「激レア」な信号機なのです。
こうした「UFO型」信号機は、かつて日本各地に存在していましたが、基本的に白熱電球式の信号機で、耐用年数等による更新に伴って姿を消しました。新しくLED製として製造され更新が行われたのは、日本ではこの名古屋・大須だけだということです。
なぜ、大須にだけ“UFO”が残り続けているのか。その歴史と、現在に至るまでの経緯を探ってみました。











