愛知県東海市の中学校で3年前、女子生徒がいじめを受けて不登校になったにもかかわらず、学校の対応が不適切だったとして教育委員会が謝罪しました。

(東海市鈴村俊二教育長)「未然防止や早期解決ができなかったこと、深くお詫び申し上げます」

3年前、東海市の中学校に通っていた当時1年の女子生徒は、同級生からのいじめを訴えて不登校になり、その後転校しました。

保護者からの申し出を受け市が設置した第三者委員会は報告書をまとめ、複数の生徒による「こっち見るな」「うざい」などの言動をいじめと認定。

学校の対応について女子生徒が転校の意思を示しても「友人関係のトラブル」と捉え、対応が遅れたのは不適切だと指摘しました。

市の教育委員会は再発防止に向け、外部の専門スタッフの活用や教員への研修を行うとしています。

また、女子生徒の父親は取材に対し「娘の心がいくら傷ついても、無視し続ける学校の対応は許せなかった。不登校や転校の原因がいじめであると認められたことについては感謝しています」とコメントしました。