埼玉県で起きた道路の陥没事故を受け、愛知県岡崎市でも下水道管の緊急点検が行われました。

(荒川栞記者)
「岡崎市の公園です。下水道管の点検のためにこれから作業員がマンホールの中に入ります」

3日緊急点検が行われたのは、流域下水道としては愛知県下で最大規模の、矢作川流域下水道の下水道管です。点検の対象となったのは、県が管理する全長約72キロのうち、内径が2メートル以上の下水道管およそ39キロ分です。

点検では、深さ約11メートルあるマンホールの中に調査員が入り、下水道管の内部を見ながら「土砂が堆積していないか」、「管と管のつなぎ目にずれがないか」、「腐食や破損がないか」などのポイントを一つ一つ確認していきました。

(愛知県上下水道課指導管理室 山口泰志室長)
「(埼玉県の事故に)衝撃を受けている。皆さんの生活の大事なところを担っていると再認識した。日々の維持管理をしっかりと地道にやっていくことが大事」

愛知県には政府が要請した緊急点検の実施対象地域はありませんでしたが、矢作川流域下水道では、下水処理場の増設に伴い、今年度から処理能力が向上して、緊急点検の対象となる規模に達していたため、今回県は緊急点検を行うことにしました。