11月下旬、ディレクターの私は東京・赤坂のスタジオにいた。トヨタ自動車の野球部で19年間、現役選手として活躍した佐竹功年さん(41)を取材したドキュメンタリー番組のナレーションを収録するためだ。

今回、お願いしたのは名古屋市出身の俳優・岡崎紗絵さん。

俳優・岡崎紗絵さん

私は岡崎さんの声が好きだった。優しく、落ち着きがあって、どこか懐かしさを覚えるようなそんな声。ナレーション撮りでは約束の時間ギリギリまでしっかりと読んでくださった。

「ここ、もう一回いいですか?」と自ら申し出てくれた岡崎さん。俳優としての本気を感じた。一方で「ここ、こんな感じでいけますか?」と私が言うこともある。毎回「すみません!」と最後に言っていた気がする。快く読み直しにもお付き合いいただき、感謝しかない。

そんな岡崎さんに番組の感想を聞いた。