(愛知・大村秀章知事 9日の会見)
「愛知県の医療機関全体で、新型コロナの感染患者の引き受けをしてもらい、何とか乗り越えていきたい」
9日時点でコロナの入院患者が1425人、病床使用率が82.7%といずれも過去最高となった愛知県。
コロナ病床を増やした場合、一般診療に影響が出る可能性があるため、重症者が低い水準の間は増床しない方針です。
そんな中、10日愛知県は、一部の医療機関に負担が集中しているとして、眼科医や産婦人科医など、歯科医を除く県内5947の全ての医療機関に、可能な限り新型コロナの診察や検査、回復傾向にある患者の転院を受け入れるよう働きかける通知を出しました。
普段、発熱外来などを行っていない医療機関はどのように受け止めているのか。名古屋市中村区の眼科は、県からの通知に驚きを隠せません。
(元中村眼科 末継哲行院長)
「正直ビックリした。うちで新型コロナの検査や、発熱外来をするのは無理だと思う」
眼科では、発熱外来を受けていないため診療内容が大幅に異なる上、検査などを行う人員を確保することも難しいと話します。さらに頭を悩ませるのが、コロナ患者と一般外来の患者を分けるスペースの問題です。
(元中村眼科 末継哲行院長)
「いろんな部屋に眼科の機械が入っているので、動線を分けることは無理かと思う。もう少し愛知・大村知事にも現場の状況をわかって発言していただきたいなと率直に思う」