新型コロナの第7波到来に加え、連日の猛暑による熱中症患者の増加。ひっきりなしに出動要請がかかり、救急隊員はゆっくり休憩もできないほど多忙を極めています。すべての人にとって、決して他人事ではない状況になっています。救急隊に24時間密着しました。

月に一度は心臓マッサージ


名古屋市西区にある特別消防隊第二方面隊。救急隊は6人が2班に分かれ、24時間勤務が1日置きに続きます。隊長を務める川島直樹さん(46歳)は、救急救命士歴15年のベテランです。

午前8時半、30代の男性がゴミ収集の仕事中に痙攣を起こし、倒れたと通報が入り出動します。現場に着くまでの間に、同乗している隊員が119番通報をしてきた人と電話しながら、倒れた人の意識の有無など状況を確認します。


駆けつけると、ゴミ収集車の助手席にはぐったりとした男性の姿が。

(本部救急隊・川島直樹主査)
「お名前言えます?難しいか…。1回救急車に乗りたいと思いますので、動けます?」

担架に乗せ、救急車に運びます。家族によると、男性は1週間ほど前にも発作を起こしたと言います。約20分後に、男性は近くの病院に搬送されました。


午前10時半、再び出動要請が。

60代の男性が会議中に、突然心肺停止に。心臓マッサージをしながら、救急搬送します。川島隊長は蘇生の兆しがあるかを注意深く見守り、隊員にIV(静脈注射)を指示しました。

(本部救急隊・川島直樹主査)
「軽症の事案が多い中で、一番症状が重いものです。病院ではまだ今も継続してCPR(心肺蘇生法)、胸骨圧迫と人工呼吸を実施しています」

救急隊員による心臓マッサージが必要なほど差し迫った場面は、月に1回はあると言います。