田んぼを活用して水害を軽減します。
豪雨時、田んぼにダムの役割を担わせる「田んぼダム」の研修会が、このほど鳥取県鳥取市で開かれました。

齊尾和之
「田んぼダムとは、近年多発する豪雨災害への対策として、水田の持つ貯水能力を最大限活用する取り組みなんです」

研修会には米生産者や地域住民ら約60人が参加しました。

田んぼダムとは、田んぼが元々持っている水を貯める機能を利用し、大雨の際に
一時的に田んぼに水を貯め、ゆっくりと排水することで、農地や市街地の洪水被害を軽減しようという取り組みです。

鳥取県農業試験場 農地・水保全課 石田敬さん
「地域の身の回りにある田んぼという資源にちょっとした工夫をすることでできる田んぼダムというのは、流域治水の取り組みの中で非常に効果があることだと思います。」

研修会は、効果がわかりやすく見えるように整えられたモデルほ場で行われ、担当者が仕組みを説明しました。

田んぼダムでは調整板を使って、排水する箇所を小さくし、田んぼからの排出量を
抑制することで、排水路の水位の上昇を抑えます。

田んぼダムを導入している米生産者
「(田んぼの)下流の住民に災害、被害が、なるべく及ばないようにするためには(田んぼダムは)必要なことだと思っている」

国内では北海道や東北で多く導入されていて、鳥取県では昨年度末時点で、150ヘクタールの水田で実施されています。

県は今年度、同様の研修会を複数回開くなどして、導入の推進を図ることにしています。