ロシアによるウクライナ侵攻から24日で1年。
祖国を離れ山陰で避難生活をおくるウクライナの人たち、そして山陰在住のロシア出身者。1年を迎え今何を思うのか。
島根県に避難してきた2人のウクライナ人の女性、スポダ・ナタリーアさんとロシュコ・アンナ・クリスティーナさん。
ロシュコ・アンナ・クリスティーナさん
「実は最初は信じられなかった、それは本当ですかって」
スポダ・ナタリーアさん
「たくさんの戦争の人とたくさんの車ありました、とても怖かったです」
2人は現在、江津市にある日本語学校に通っています。
1年前、平和な暮らしが一変…。日本に来てからも、ひと時も祖国のことを思わない日はありません。
ロシュコ・アンナ・クリスティーナさん
「みんな元気ですかって、街は大丈夫ですかって感じで連絡してます」
スポダ・ナタリーアさん
「今はウクライナに電気がありませんから時々連絡できません。いつも心配しています」
一方、日本に住むロシア人も、この1年心を痛めてきました。
デルグノワ・ディナさん
「私としては、話し合いを再開して、一刻も早い解決を望んでいます。しかし、状況はまだ複雑なままで…とても心を痛めています」
鳥取県米子市の皆生温泉でホテルを経営しているデルグノワ・ディナさんです。
デルグノワ・ディナさん
「この1年で、ロシア国内の世論が大きく変わったとはあまり感じません。侵攻が始まった当初から、それに反対する人、支持する人がいますが、その姿勢はいまも同じ。しかし、反対派では、ロシアを出国して海外に行く人が多くなっている状況です」
また、ロシアに住む両親や友人たちは、経済制裁による物価の高騰など厳しい日常生活を強いられているということです。
平和な生活を取り戻したい。
ウクライナ人もロシア人も同じ思いを抱えています。
スポダ・ナタリーアさん
「戦争ははやく終わってほしい、家族や友達に会いたいです」
ロシュコ・アンナ・クリスティーナさん
「たくさんの人がウクライナに帰ってほしい。たくさんの町は建物が壊れていますからもう一回戻ってほしい」