島根県の山沿いを中心に大雪となっている今季最強のクリスマス寒波。専門家によると、今後、雪の降り方、エリアは変わっていくとのこと。そのメカニズムとは?
国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「前回(18日)のものは、家庭の冷蔵庫の扉を開いた程度の冷たい寒気であった。ところが今回は、言ってみれば業務用のちょっと大き目な冷凍庫を開けて、大陸に近いところからすじ状の雪雲ができたということなんです。」
今回のクリスマス寒波。島根県の山沿いを中心に大雪となった一方、鳥取県東部などではあまり降りませんでした。
国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「強い風が大山であるとか、関金のあたり、強い風に乗って雪雲がここで雪を落としちゃったわけですね。逆に言えば乾いた空気が流れていきましたので、鳥取県の東部の鳥取市であるとか、智頭であるとかであまり降ってない。」
23日朝、強い西風は、中国山地や大山を抜けると勢力を弱め、鳥取県東部では
雪が降っていないことがわかります。
しかし24日の早朝から午前中は、鳥取県東部にかけての平野部でも注意が必要です。
国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「西風であったところがこれからちょっと北の形になっていく。冷たい北から降りてきたものと、今まであった西風がぶち当たる、要するに、風の収束線と私たちは言うんですけど、この収束線上に雪の降雪のラインができるんですよね。」
こうした収束線が24日早朝から昼頃にかけ形成され、天候が急変、突風が吹く可能性もあることから、車の運転には十分注意が必要です。そして、午後からは山雪に変わります。
(インタ)国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「あすの午後くらいから、西の風のパターンから北の風のパターンに変わる。山側で雪が降りますから、先般の雪の時に降らなかった鳥取県の東部の山間部では十分注意していただきたい。」
また、やむ得ない外出の際は、気象庁HPの「今後の雪」などでお出かけ先の積雪予測を知ることも大切ということです。