新潟県 津南町で40年にわたり地域の観光を支えてきたリゾート施設「ニュー・グリーンピア津南」。町議会は13日、民間への売却に反対する決議案を可決しました。修繕費が町の財政を圧迫する中、再建への道はさらに不透明さを増しています。

13日、開かれた津南町議会3月定例会

【江村大輔 議員】「株式会社イントランスへの土地及び建物の売却に反対することを勧告し決議する」

提出されたのは、津南町が土地と建物を所有するリゾート施設、「ニュー・グリーンピア津南」を巡る勧告決議案です。

施設はこれまで、運営会社が町に賃料を払う形で経営してきましたが、老朽化によりその維持・管理費が財政を圧迫。

町は今後、修繕のために15億円から25億円がかかるとして、土地と建物を民間へ売却し、新たな運営体制で再建を図る方針を示していました。

【津南町 桑原悠 町長】「町として抱えきれなくなったこのニュー・グリーンピア津南を民間に譲渡して、町の資産の再生を行いたい」

町は、東京に本社を置き、海外のホテルブランド誘致を提案する「イントランス」と協定書を結び、3月末までに売買契約を交わす予定で動いていましたが…

13日に提出された決議案では、イントランスの財務状況や敷地に含まれる水資源への影響などを理由に「売却に反対する」とされました。

【決議案に賛成 石田タマエ 議員】「実行性に非常に乏しい。広大な津南の財産をこのような企業に託すことは許されないと」

【決議案に反対 恩田稔 議員】「地元の卒業生たちがここで働きたいと思える国際的で多様なキャリアの選択肢がようやく生まれる。町の未来を開くこの大きなチャンスをなぜ否定しなければならないのか」

採決の結果、賛成多数で決議案は可決されました。

決議案に法的な拘束力はありませんが、桑原悠町長は…
【津南町 桑原悠 町長】「再生、産業興しに熱意をもって手を上げてくれた事業者の応募に対する拒否は非常に重いものと捉えている。残念に思う」

「再来年度の予算が組めないほど財政が悪化している状況で、民間への売却は避けられない」とした上で、「売却先の変更も含めて検討していく」と述べました。