選挙の日、その前に

新潟県の上越や中越の一部が選挙区となる『新潟5区』。
大雪に見舞われている豪雪地で、候補者は何を訴えているのでしょうか?

新潟5区に立候補したのは、届け出順に、
中道改革連合の前職・梅谷守さん
参政党の新人・高野直行さん
自民党の元職・高鳥修一さん
の3人です。

梅谷守 候補

中道改革連合の前職・梅谷守さんは、3期目を目指します。

「財源をきちんと示し、恒久的な食料品、消費税ゼロ。これを実現をしてまいります」

物価高対策を第一に掲げ、『生活者ファースト』の積極財政や、子育て、教育予算の倍増といった少子化対策などを訴えます。

選挙戦2日目。
梅谷さんは、湯沢町や魚沼市、南魚沼市といった豪雪地を回り、雪の中でマイクを握りました。

「そもそも東京一極集中が課題だと思っています。“地方分散国家”、これをドイツなどの国を参考にしてこれを目指す」

真冬の選挙戦はやはり、普段の選挙とは勝手が違うようですが、有権者を見つけると街宣車から降りて駆け寄ります。

「除雪で出ていただいている方を含めば、そこそこ出ているんですけど、なかなか声を…」

しばらくすると靴はずぶぬれに…。
休憩時に靴下を乾かします。

「(靴下のスペアは)あるんだけど…。乾くんだったらいいかなと思って(苦笑)」

体力も求められる選挙戦。
この日の昼食は、とんかつでした。

「“勝つ”ためにみんなで、これを食べて。午後も雪の中を駆けずり回るので」

高鳥修一 候補

「地方に必要な防災・減災国土強靭化、これにしっかりと投資をしていくということを宣言致しております。そしてあわせて当然ですけれども、この地方における農林水産業に対しても、しっかりと予算を配分していく」

国政への復帰を目指す自民党の元職・高鳥修一さん。
積極財政を掲げる『高市政権の是非』が最大の争点だとした上で、『脱中国』なども訴えます。

選挙戦初日は、地元の糸魚川市を回りました。

「選挙をやって政権基盤をしっかりとやって。そしてその上で、高市さんが思う国民本位の政策をどんどん前に進めていきたい」

高鳥さんは、2021年2024年の自民党総裁選で高市総理を推薦していました。
今回の選挙では高市早苗総理との近さをアピールしています。

地元の飲食店で食べた昼食は、かつ丼でした。

「暖かいご飯が食べられるのはとてもラッキー。やっぱりお弁当が多いですね。(お弁当は)冷たくなっちゃう」

衆議院議員を5期務めた高鳥さんは、“冬の選挙”を2012年と2014年にも経験しています。

「安塚の山の方へ行った時、『みなさんの手のぬくもりを忘れません』と言ったんだよ。ただ、俺が握っている手は冷たかったんだよ。あの冷たさを逆に忘れない。本当にありがたい」

梅谷さんと高鳥さんの対決は今回が5度目。
初対決の2014年と2度目の2017年は、高鳥さんに軍配が上がりましたが、2021年は梅谷さんが130票差で大接戦を制し、前回の2024年も梅谷さん勝利と、互いに2勝2敗の“五分”となっています。

高野直行 候補

この前職と元職による熾烈な闘いに割って入ったのが、参政党の新人・高野直行さんです。

「まず参政党が訴える子育て家庭1人につき10万円、まずこれをやりましょう。皆さん、それによって子育てにゆとりができてくるんです」

PTAや民生委員などをおよそ20年務めた経験をもとに、『子育て環境の改善』を訴えています。

公示日の6日前に正式な立候補が決まり、慌ただしく準備を進めてきた高野さんは、3人の子どもの父親です。

「いろんな保護者と子どもと、コミュニケーションをとってきた。その保護者のつながりをしっかりと訴えて、話をしながらこの選挙戦を走り抜けていきたい」

各候補の訴えは?

過疎と人口減少が進む中山間地を多く抱える新潟5区。
冬は豪雪に見舞われ、住民には除雪費や暖房費などの負担が重くのしかかります。

【中道改革連合・前職 梅谷守さん】
「まずは皆様にお約束をします。雪国に暮らす皆さんの負担の軽減策と同時に、雪国のメリットをさらに推進させる振興策、これを必ず実現したい」

梅谷さんは、生活負担の軽減に向けた仕組みづくりに加え、雪を夏の冷房などに生かす雪冷熱など雪の利活用を訴えます。

「例えば、スタッドレスタイヤを買わないといけないとか、そういういろんな、要は雪国の皆さんがもはや当たり前と仕方ないと言葉を飲み込んでいる、まだ目に見えていない負担があるはずなので」

【参政党・新人 高野直行さん】
「しっかりとした除雪であったり、生活を守るというところをできるようにしていきたい」

高野さんは、都市部と中山間地の賃金格差の解消に加え、除雪体制の整備などを訴えました。

【自民党・元職 高鳥修一さん】
「防災・減災、国土強靭化。いわゆる公共事業、公共投資であります。地方に必要な予算をしっかりと配分していく」

高鳥さんは、『雪国に春を』をキャッチフレーズに掲げ、積極財政により、雪害対策を含めた防災関連の予算を確保し、豪雪地のさまざまな課題に対応したいと訴えます。

「国がまあ取りこぼしをすることなくですね、しっかりとあのケアをしていく必要があると思っています。雪国の皆さんの暮らしのためにですね、目配り気配りがしっかりできるように頑張りたい」

前職と元職と新人の三つ巴となった『新潟5区』。
日々雪と闘う有権者は、誰に一票を投じるのでしょうか?