拉致被害者・横田めぐみさんの弟の横田拓也さんが、19日に新潟県糸魚川市で講演し「我が事に置き換えてこの問題を聞いてほしい」と訴えました。

【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「これだけ長い時間がかかっても解決できていない」
「でも家族は諦めないで、みなさんがもし拉致されたとしても絶対に諦めないで、きょうも一人ひとりみなさんに協力を仰いでいる」

横田拓也さんが講演した新潟県主催の『拉致問題を考える若者の集い』の会場には糸魚川市内の中学生や高校生などおよそ850人が参加。

姉・めぐみさんの写真を見せながら横田拓也さんは、「もし自分や、自分の家族だったら…と想像してほしい」と訴えました。

「『家族会の人たちの苦しい話だよね』『誰かの話だよね』という目線ではなく、もし自分だったら、自分の家族だったら、という“我がこと”に置き換えてこの問題を聞いてほしい」

【参加した中学生】
「自分たちのできることは小さいかもしれないけれど、普段から周りの人に知ってもらう、もっと関心を深めてもらう… そういった活動をしていきたいです」
【参加した高校生】
「怒りっていう感情が生まれてきて、怒りっていう感情こそが、これから日本国民が大事にすべき感情なのではないかなと思いました」

生徒たちは真剣に耳を傾け、拉致問題に向き合っていました。