青森市にある「スーパー藤原」が、破産申請の準備に入りました。負債総額は8億円台と見込まれています。現在、営業している2店舗は県内のスーパー「マエダ」が買収し、事業を引き継ぎ運営します。

青森市にある「スーパーふじわら浪館店」と「戸山店」の2店舗は、現在閉店セールを行っています。

営業は今週末ごろまでの予定ですが、商品が無くなり次第、閉店するということです。

閉店する2店舗について、県内の大手スーパー「マエダ」が21日付で買収しました。

スーパーふじわらの2店舗の従業員はパート・アルバイトも含めて、本人の希望にそいながらマエダが雇用を引き継ぐ計画です。

スーパーふじわらの利用者
「(閉店に)びっくりしました」
「ここのフルーツがとてもおいしくて、何回も来てます」
「家が近いので結構来るんですけれども、マエダが(引き継いで)開店して賑わえばいいですね」

民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、スーパー藤原は、1940年に創業し、64年に法人化しました。

売上高はピークの2009年3月期は約42億円ありましたが、その後、他のスーパーとの競争や相次ぐ設備投資で赤字経営が続き、2024年6月には人手不足などを理由に青森市栄町の本店を閉店しました。

現在は破産申請の準備をしていて、負債総額は8億円台と見込まれています。

事業買収した理由についてマエダは「シェアの拡大を図る中、店の規模としてもちょうど良く住民にとってはなくなったら困ると考えたため」としています。

マエダとしてオープンするのは、「浪館店」が3月中旬を目指し、「戸山店」は未定だということです。

県内では近年、ドン・キホーテやロピアを始め県外から大型スーパーが相次いで進出し、小売業界の競争は激しさを増していました。