今年度、過去最悪となっているクマによる被害についてです。伊藤信太郎環境大臣は、4月中にもクマを「指定管理鳥獣」に追加することを明らかにしました。

都道府県がクマの捕獲をするさい、国から補助金などの支援を受けられるようになります。ただ、青森県では支援を受ける際に必要な管理計画が策定されておらず、今後、検討するとしています。

8日に開かれた専門家による検討会では、絶滅のおそれが高い四国以外の地域で、クマを「指定管理鳥獣」に追加する案が了承されました。

これを受け、伊藤環境大臣はクマが冬眠からさめる4月中には指定したいとの考えを示しました。

伊藤信太郎 環境大臣
「特に市街地において安心して暮らせるためには早急な対策が必要だという観点から、今回の対策が具体的に行われることを大臣として指示した」

「指定管理鳥獣」に追加されれば、都道府県がクマの捕獲などをする際に、国から補助金などの支援を受けられるようになります。

ただ、この支援を受けるには特定鳥獣管理計画が必要で、青森県は対策が必要ではなかった状況として現在、計画を作成していません。

計画がないのは東北6県のうち青森県だけで県は今後、対応に乗り出す方針です。

県環境生活部自然保護課 原隆文課長
「本県といたしましては、今日の検討会の取りまとめを受けて、第二種特定鳥獣管理計画の策定を含む被害対策について今後検討していく必要があると考えています」

県内では2023年、クマの出没件数が過去最高の1133件、このうち、人的被害は10件、食害は225件となっています。

大鰐町では2023年の被害件数は54件で、前の年から50件増えています。

このため、早急な対応が必要としながらも県が特定鳥獣管理計画が策定するのを待ちたいとしてます。

また、むつ市では下北半島のツキノワグマは環境省のレッドリストに掲載されていることから、今後、県内の生息数も踏まえたうえで管理計画が策定されて、管理が徹底することを期待したいとしています。

むつ市・農業畜産業振興課 相内一彦さん
「下北半島に生息するツキノワグマの生息数などをきちんと把握できるように調査を進めていっていただいて、その上できちんと管理できる頭数を県とすり合わせた上で、捕獲等を進めていきたい」

政府はクマについて、すでに指定管理鳥獣に指定されている二ホンジカとイノシシに比べて個体数が少ないことから、過度な捕獲が行われないよう、各自治体に生息エリアなどを継続的に把握するよう求めていく方針です。