去年12月、東京・世田谷区の認可外保育施設で生後4か月の男の子が死亡しました。男の子は発見時、うつぶせの状態で寝かされていたということで、母親は取材に「事故のいきさつを知りたい」と訴えました。
笑顔を浮かべる男の子。去年7月に生まれた真渚己ちゃんです。
真渚己ちゃんの母親
「すごく体大きくて、少しボーっとしてるところが可愛くて癒やしだなって。日々できることが増えていくのを見てると、私も家族もすごく幸せな明るい気持ちになっていた」
しかし、去年12月13日、幸せだった日常が一変しました。当時、生後4か月だった真渚己ちゃんは預け先だった東京・世田谷区の認可外保育施設「託児ルームバンビーノ」で意識不明の状態で見つかり、運ばれた病院で亡くなりました。
なぜ、真渚己ちゃんは保育施設で死亡したのか…。園長が取材に応じました。
託児ルームバンビーノ 野崎悦生 園長
「信頼を裏切る形になってしまって、お詫びの言葉も無い」
園長によると、当時、施設には0歳から2歳までの9人の乳幼児がいて、園長ら3人で見守る体制でした。しかし、この時、唯一、保育士資格を持っている園長が外出し、およそ25分後に戻ると真渚己ちゃんは意識が無い状態だったといいます。
託児ルームバンビーノ 野崎悦生 園長
「スタッフが『真渚己くんの顔色が悪くないですか』と言った。すぐにわきに両手を入れて顔の前に高く上げて反応見ましたけど、全く泣き声も上げず動かなかった」
捜査関係者によりますと、発見された時、真渚己ちゃんはうつぶせだったということです。
託児ルームバンビーノ 野崎悦生 園長
「(赤ちゃんを)仰向けに置くと起きてしまう。1人で寝付けないことがあるので、うつぶせにして寝付かすことをやっていた」
しかし、うつぶせ寝は「乳幼児突然死症候群」や窒息死のリスクを高める恐れがあり、厚労省は仰向けに寝かすよう勧めています。
真渚己ちゃんの母親
「(施設側には)正直に何があったのか話してもらって、なぜこうなったのかということに向き合って欲しい。真渚己の短い人生に何かしら意味を与えてあげたい」
警視庁は業務上過失致死の疑いも視野に施設の運営体制に問題がなかったか詳しく調べています。
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