日本一の音楽家らによる特別授業が高知市の小学校で開かれ、参加した子どもたちは、音楽の面白さや魅力を間近で感じていました。

美しい音色に迫力のある声量。日本三大ともいわれる音楽コンクールで去年日本一に輝いたピアニストの鈴木愛美(すずき・まなみ)さんと、現在高知丸の内高校で音楽科の講師を務めるバリトン歌手山本幸雄(やまもと・ゆきお)さんです。ピアノや音楽の面白さを感じてもらおうと、高知小学校の児童を対象に、特別授業が開かれました。

二人が演奏するのは鈴木さんが大好きというシューベルトの曲です。児童たちは、シューベルトが31年の生涯でおよそ600曲を作り「歌曲の王様」と呼ばれていることを学んだほか、曲調の変化の激しさが特徴のシューベルトの曲を生演奏で聴くことで音楽の魅力を感じていました。

(児童)
「幸せな気持ち。きょう一日ずっと幸せにおれそう」
「素晴らしい演奏を聴けてとても感動しました。歌声もきれいだったので僕もああいう声を出したいなと思いました」

また、29日は大きな声を出すコツとしてお腹に力を入れることなどを教わった児童たち。日本一の演奏にのせて合唱することで音楽の楽しさや魅力を共有できたようです。

(ピアニスト 鈴木愛美さん)
「日常生活だけでは到達することのない感覚や感情をすばらしい作品を通してそこにいるみなさんと共有できることが(音楽の)魅力。一人ひとりが感じたものを大切にしてほしいなと思います」