各世代のトップランナー7人がふるさとのたすきをつなぐ、全国都道府県対抗男子駅伝がきのう(21日)広島市で行われ、岡山県は6位に入りました。2年連続の入賞を果たした今年は、若い選手たちの活躍が光りました。
昨年5位と過去最高順位を記録した岡山県は、2年連続の8位以内入賞を目指します。
2区で10位でたすきを受け取ったのは、全日本中学校陸上3000メートル4位の北村蓮選手。3区で待ち構えるのは憧れの箱根ランナーで、青山学院大学の優勝にも貢献した黒田朝日選手です。北村選手は区間2位の快走で順位を8位に上げます。
(北村蓮選手)
「ひたすら岡山県チームの入賞のために走っていました。自分も箱根ランナーで区間賞をとった選手にたすきが渡せたので、自分の中ではすごくうれしいです」
今年の箱根駅伝では花の2区を走り、区間賞にも輝いた黒田朝日選手。力強い走りで3人を抜きます。
(実況)
「黒田朝日が後ろから上がってきました」
(黒田朝日選手)
「次の2区間が高校生ですし、上の順位で渡したいな、という気持ちがあったので、頑張って見えている選手を抜いていこうと」

頼れる先輩からたすきを受け取ったのは、倉敷高校の檜垣蒼選手です。全国高校駅伝では思うような走りができなかったという檜垣選手は、区間3位の走りで3位に浮上、表彰台圏内に食い込みます。
(檜垣蒼選手)
「全国高校駅伝で自分は1区、順位は下のほうだったので、悔しいという気持ちがあったので…。『駅伝(の悔しさ)は駅伝で返したい』順位を上げていくことだけを考えて走りました」
5区を走るのは黒田朝日選手の弟、然選手です。
(黒田然選手)
「家族や知り合いが大きな声で応援してくれていたので、応えようという思いで。応援が追い風になって、気持ちよく楽しく走ることができました」
今回、調子のよさから抜擢された高校生の最長区間。順位は1つ落としたものの、4位と岡山県過去最高順位を守ります。
(黒田然選手)
「速い…。10位以内で来るかなとは思っていたんですけど、まさか3位で来るとは思っていなくて、ちょっと驚きました」

6区の京山中・鶴藤健琉選手も区間7位の好走で、再び3位に上がります。
(応援に駆けつけた京山中学校陸上部の仲間たち)
「同い年の鶴藤選手がああやって頑張っている姿を見ると、『自分も頑張らないとな』と思えるので…」
全国のエースが集まる最終7区でも最後まで競り合いを見せて、6位でフィニッシュ。見事チームの目標である入賞を果たしました。岡山県としては2年連続の入賞は初めてで、若い世代が躍動した大会となりました。
(黒田朝日選手)
「きょう出せる力の100%が出せたかなと思いますし、6位入賞で終えられてすごくよかったなと思います」
走り終え、笑顔を見せた黒田兄弟。弟・然選手は、春から兄と同じ青山学院大学に進学します。

(黒田朝日選手)
「大学でたすきリレーができたらいいなと思いますし、同じチームなのでしっかり切磋琢磨しながら頑張っていけたらいいなと」
ー今ひとこと言いたいことがあれば
(黒田朝日選手)「けがすんなよ」
(黒田然選手)「頑張ります」
ちなみに黒田朝日選手は、来月2月25日の「そうじゃ吉備路マラソン」に招待され、出場が予定されています。