アメリカのバイデン政権は、中東の紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返しているイエメンの武装組織「フーシ派」をテロ組織に再指定すると発表しました。

アメリカのブリンケン国務長官は17日、イランの支援を受けるイエメンの武装組織「フーシ派」をテロ組織に再指定すると発表しました。30日後の来月16日に正式に指定され、フーシ派のメンバーや支援する組織の資産を凍結できるようになります。

アメリカは、中東の紅海周辺で商船への攻撃を繰り返すフーシ派に対して先週、空爆に踏み切りましたが、攻撃が収まらないため資金調達の面でも圧力を強めます。

アメリカはトランプ政権下の3年前の1月にフーシ派をテロ組織に指定しましたが、政権交代したバイデン政権がイエメンの人道危機を深刻化させかねないとして翌月に指定を解除していました。

国務省のミラー報道官は3年前とは状況が大きく変わったと説明したうえで、イエメンの人道状況を悪化させないよう、支援活動への影響を最小限に抑えていく考えを強調しました。