電柱が倒れる事故で、静岡県長泉町の学校給食センターが停電になり、給食が提供できない問題で、町内の小中学校では、ごはんと牛乳のみ提供し、おかずは児童らが持参する異例の給食が始まりました。
<金原一隆記者>
「長泉町の小学校の給食配膳室です。お昼前、ここに給食の準備がされる時間なんですが、きょうはごはんと牛乳のみの給食となっています」
給食が提供できなくなっているのは、長泉町の小中学校5校のに通う児童・生徒や教員およそ4,300人分です。いつもは、おかず運ぶワゴンには牛乳だけが載っています。
<配膳室のスタッフ>
「全然ガラッと変わってしまっているので、バタバタしている」
この事故は、1月5日、クレーンをあげたままのトラックが電線に引っ掛かり電柱が倒れたことで給食センターは停電。調理や食器の洗浄などができず給食が作れなくなっています。長泉町は、外部に委託しているごはんと牛乳のみを提供し、おかずなどは児童・生徒が家庭から持参する異例の形で給食を再開。家から持ってきた器は形も大きさもバラバラです。
<給食係の児童>
「細長いお皿とかは入れづらかった」
いつもの給食にはある「温かい汁もの」はなし。「各自持参」の形ではそれぞれの食事の内容も異なります。
<クラス担任の教諭>
「『デザート持ってきちゃった』と言っている子に『いいよ、いいよ』と言ったんですけど、家庭によって何を持たせたらいいか困ったり、不安な家庭があったかもしれない」
<児童>
Qこの給食が続くのはどう思いますか?
「ちょっと嫌」
<児童>
「学校で(同じ給食を)みんなと一緒に食べるのが楽しかったけど、家から(持ってきたおかず)だと食べるものがみんなと違う。もう少し楽しみたかった」
<長泉小学校 宇津木丘子教頭>
「温かい給食、みんなで一緒に食べることのうれしさが随所に感じられたので、これは残念なことではあるけれど、前向きに捉えることができると感じた。『当たり前』が実はすごいありがたいことだと実感しました」
給食は、来週19日の金曜日から通常通りに提供できる見込みです。
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