静岡県を中心に寿司店「沼津魚がし鮨」を展開する沓間水産は1月5日、東京・豊洲市場で行われた新春恒例の初競りで2番目に値段が高い「二番マグロ」を競り落としました。青森県大間産のクロマグロで、そのお値段、1尾5,310万円です。
静岡県三島市にある「沼津魚がし鮨」に運び込まれたのは、巨大なマグロ。5日早朝、東京・豊洲市場で開かれた2024年初めての取引で「沼津魚がし鮨」を展開する沓間水産が競り落としました。
<中西結香記者>
「けさ、豊洲市場で競り落とされたマグロが三島に届きました。体長は、私が手を伸ばしたよりも大きいです」
<沓間水産 沓間大作社長>
「本日、早朝より、豊洲市場にて、沼津魚がし鮨初めての一番マグロの競りに行ってきました。残念ながら、一番マグロは取れませんでした。きょうは二番マグロが一番鮮度が良く、物がよかったのでここを狙いに行ってきました。このマグロ1匹で5,000万超えます」
登場したのは、5日の初取引が行われた豊洲市場の生マグロで2番目に高値がついた「二番マグロ」です。沓間大作社長が5,300万円で競り落とした青森県大間産のクロマグロに包丁を入れます。
<沓間水産 沓間大作社長>
「では、きょう177キロの本マグロの頭を外していきますよ。よいしょ!ほい!よいしょ!」
脂がのったクロマグロ2貫880円(税込)
<二番マグロを食べた客>
「筋もまったくなくて、すごくおいしい。味も濃いよね。また頼んだ。いま」
Q5,000万のマグロですが
「5,000万だって。まじで?」
<二番マグロを食べた客>
「うまいです」
<二番マグロを食べた客>
「おいしいです」
Q今年はどんな1年になりそう?
「なんでもできそう」
5日午前3時頃の東京・豊洲市場。沓間社長、豊洲市場の初セリに初めて足を運びました。並々ならぬマグロへの思いがあったからです。
<沓間水産 沓間大作社長>
Q市場はもう見てきた?
「聞くところによると今年は結構(マグロが)揚がってるみたいで」
Qきょうは何を狙いますか?
「その中でも『一番マグロ』ですね」
買いたいのは、新年の初競りで最も高い値が付く最高のマグロ「一番マグロ」。
<沓間水産 沓間大作社長>
「やはりコロナが明けて、景気も上向いていかないといけないので、日本で一番のマグロ、初セリの『一番マグロ』っていう思い。地元で商売させていただいている中で、静岡で一番をとったぞと強調してみたい。年明けてすぐに震災があったじゃないですか。その義援金、募金をしたいという気持ちもありまして」
沓間水産は「沼津魚がし寿司」などを37店舗を展開しています。羽田空港など、静岡県外の店舗も県内と同じ鮮度のよさが沓間水産のポリシー。2023年、売上高が112億円と過去最高益も記録したことから、一番マグロを競り落として利用客に還元、恩返しすることにしたのです。
<金原一隆記者>
「午前5時10分です、豊洲市場に鐘が鳴り響きます。新春恒例のマグロの初競りが始まりました」
全国から集まった生の本マグロ223本は、競り人の威勢のよい掛け声のもと、次々と競り落とされていきました。そして、沓間水産が狙っていた最も大きい一番マグロは、都内で寿司店などを経営する「ONODERA GROUP」と仲卸業者「やま幸」が共同で競り落としました。その額、1億1,424万円。2023年は3,604万円なので実に3倍以上、1億円を超えたのも4年ぶりです。
「ONODERA GROUP」「やま幸」と「沓間水産」の両者が1億円超えの競り合いとなり、惜しくも一番マグロは逃しました。
しかし、5日、豊洲市場で2番目の高値をつけ、鮮度は最高によかった「二番マグロ」を買うことができて、沓間社長は晴れ晴れとしています。
<沓間水産 沓間大作社長>
「今回は、能登半島の震災の募金も兼ねて。売上の一部を寄付させていただくために、精一杯のマグロを買いました。たくさんのお客さんに来てもらえることを祈っています」
「二番マグロ」は、6日も沼津魚がし鮨三嶋大社通り店と沼津魚がし鮨流れ鮨御殿場店で提供され、完売し次第終了になります。また、豊洲市場で競り落とした、ほかの大間産のマグロは沼津魚がし鮨全店舗で提供されています。
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