バドミントンの日本一を決める全日本総合選手権の各種目の決勝戦が30日に調布市の武蔵野の森 総合スポーツプラザで行われ、男子シングルス・元世界ランク1位の桃田賢斗(29、NTT東日本)が2年連続6度目の優勝を果たした。

前日の準決勝こそ不戦勝だったが1回戦から全てストレート勝ちで決勝まで勝ち上がった桃田。この日は同じ日本代表の渡邉航貴(24、BIPROGY)を相手に今大会、初めてファイナルゲームにもつれる接戦となったが、最後は元世界ランク1位の実力を発揮し2-1(21-12、17-21、21-11)で勝利。2年連続6度目の優勝を果たした。

優勝会見では「昔から本当に憧れてた舞台ですし、自分の中では、本当に日本のエースを決める大事な大会っていうふうに自分個人ではそういうふうに認識しているので、でもこの大会にかける思いも多分他の選手よりは、すごい強いと思います」と今回、代表選手の欠場が多かった中、大会への思いを語った。

会場で行われた優勝インタビューで背中に痛みがあったと告白していたことについて「始まる2日前ぐらいのチームの練習で、ちょっと気になりだして」とし、「トレーナーさんにすごいケアもしてもらってたんですけど、ちょっと良くなってきてる中で、2回戦から1ゲーム目での途中でちょっと背中が痛くなってきて、その辺からちょっとスローペースのプレーになってきてしまった」と病状を報告した。

来年のパリ五輪については「すごい出たいですし、出たい気持ちもありますし、出られなかったとしても僕のバドミントン人生はそこで終わりではないので、試合に出られる限りは、全試合に全身全霊でトライしていこうかなと思ってます」と話した。

【各種目 結果】
■男子シングルス
桃田賢斗 2-1(2-1(21-12、17-21、21-11)渡邉航貴

■男子ダブルス
古賀輝・齋藤太一 2-0(21‐19、21‐12)山田尚輝・柴田一樹 

■女子シングルス
杉山薫 不戦勝 奥原希望 

■女子ダブルス
櫻本絢子・宮浦玲奈 2-0(21-12、21-16)石川心菜・古根川美桜 

■混合ダブルス
山下恭平・篠谷菜留 2-1(19-21、22-20、21-14)金子祐樹・松友美佐紀