子どもがかかりやすい「溶連菌感染症」の患者数が5週連続で過去最多を更新しました。

国立感染症研究所によりますと、子どもがかかりやすく、発熱、のどの痛みなどを発症する「溶連菌感染症」の一種「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」が5週連続で過去最多を更新しました。

今月17日までの1週間に、全国およそ3000の小児科の医療機関で報告された患者は1万5818人で、1医療機関あたりの患者数は5.04人となりました。

都道府県別で1医療機関あたりの患者が最も多いのは、▼鳥取県の9.32人で、次いで▼富山県の8.66人、▼千葉県の8.30人となっていて、この他に福岡、山形、埼玉の合わせて6県で警報レベルとされる「8.0人」を超えています。

また、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状を起こす「咽頭結膜熱」については、今月17日までの1週間に報告された患者は1万966人でした。1医療機関あたりの患者数は3.49人で、依然、警報レベルとされる「3.0人」を超えています。

都道府県別でみると、1医療機関あたりの患者が最も多いのは、▼福井県の7.88で、次いで、▼北海道で7.51人、▼佐賀県で6.26人となっていて、26都道府県で警報レベルの目安を超えています。