来年3月に開催されるフィギュアスケートの世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表に選出された男女シングルの代表6人が25日、長野市内で会見した。

男子代表で、全日本選手権で本田武史、羽生結弦に並ぶ歴代2位となる6度目の優勝を飾った宇野昌磨(26・トヨタ自動車)は「とても光栄。世界選手権に向けて最善を尽くしたい」と話した。現在世界選手権2連覇中だが「順当にいけば僕は優勝できないと思っている」と慢心はない。「連覇している自分として行くというよりも、今までで最高の演技をしなければ優勝はない。3連覇に重圧を感じている場合ではない。最善を尽くすことだけを考えて試合や調整に臨む」と宇野。「4回転は確実に増やしていかないと点数も自分の目指している演技もできないのでそこを目指して4回転も増やしつつ演技全体のプログラムの完成度も意識して高めていきたい」と3連覇へのプランを語った。

24日に全日本選手権を制し、3年連続4度目の優勝で女子の代表に選出された坂本花織(23・シスメックス)は「今年も全日本を優勝して世界選手権を決めることができてすごく嬉しい。世界選手権もパーフェクトな演技で自分らしく滑れたらなと思っている」と喜んだ。

3連覇となれば56年ぶりの快挙となる坂本。「世界選手権3連覇は今シーズンずっと言ってきた目標なので、どうしても達成したい目標。全日本はショートはよかったですけどフリーは細かいミスが多かったからしっかり修正して、世界選手権でベストなもっといいパフォーマンスができるように頑張ります」と意気込んだ。

世界選手権には宇野、坂本をはじめ、男子は全日本2位の鍵山優真(20・オリエンタルバイオ/中京大)と4位の三浦佳生(18・オリエンタルバイオ/目黒日大高)、女子は2位の千葉百音(18・木下アカデミー)と7位の吉田陽菜(18・木下アカデミー)がシングルの代表に選ばれた。

【選手コメント】

鍵山優真
「世界選手権の代表に選ばれてすごく嬉しい気持ちもあるんですけど今のままだとトップに立てないという実感。もっと構成もクオリティーもあげてトップを目指したい」

三浦佳生
「世界選手権は今シーズン目標のひとつだったので出場するからには勝ちにいくつもりでがんばっていきたい」

千葉百音
「初めて選ばれてとても嬉しい。シニア1年目としてのびのびと滑ってこれたら」

吉田陽菜
「今回の全日本は悔しい(7位)ですけど、他の試合が評価されて嬉しいので、しっかり責任を持って気を引き締めて頑張りたい」