■全日本フィギュアスケート選手権(23日、長野市・ビッグハット)
男子フリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(26・トヨタ自動車)が2連覇を達成。本田武史、羽生結弦に並ぶ歴代2位の6度目Vを飾った。
今大会は来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の選考も兼ねており、全日本を制した宇野が最初の代表切符を手にした。また、SP3位の鍵山優真(20・オリエンタルバイオ/中京大)がフリートップの会心の演技を披露し、順位を上げ2位でフィニッシュ。SP2位の山本草太(23、中京大学)もノーミスの演技で全日本初の表彰台となる3位で終えた。
ショートではただ一人100点台の104.69点を出した宇野は、最終滑走のフリーでも落ち着いた演技を披露。冒頭の4回転ループでは着氷が乱れるが、4回転フリップ、トリプルアクセルからの連続ジャンプ、単発のトリプルアクセルを決める。得点の伸びる後半は4回転-2回転の連続トウループ、単発の4回転トウループを着氷。最後のジャンプも流れのある着氷で、重圧のある中でジャンプの大きなミスなく滑り貫禄をみせた。
勝てば初優勝の鍵山も圧巻の演技。冒頭の4回転サルコウは高さをみせてGOE(出来栄え点)で4点台が付き、4回転トウループからの連続ジャンプも着氷。さらに後半はトリプルアクセル、3回転ルッツからの連続ジャンプなどを決めて得点を重ねていく。終盤は徐々に盛り上がる曲調に合わせ、全身をフルに使ったステップを披露し、エネルギッシュなプログラムをノーミスで滑り切った。演技後は右手で渾身のガッツポーズをみせ、喜びを爆発させた。
得点はフリートップの198.16点。ショートでの差が響き、逆転優勝には届かなかったが、全日本では自己最高の2位。宇野は2014年から10年連続の表彰台(全て2位以上)となり、王者としての力をみせた。
【男子結果】
優勝)宇野昌磨 298.04点(SP104.69点、FS193.35点)
2位)鍵山優真 292.10点(SP93.94点、FS198.16点)
3位)山本草太 287.00点(SP94.58点、FS192.42点)
4位)三浦佳生 280.08点(SP93.91点、FS186.17点)
5位)佐藤駿 273.04点(SP89.80点、FS183.24点)
6位)友野一希 271.52点(SP86.88点、FS184.64点)














