■全日本フィギュアスケート選手権(22日、長野市・ビッグハット)

ジュニアGPファイナル(8日・北京)で日本勢初の2連覇を果たした15歳の島田麻央(木下アカデミー)は、ショートプログラム(SP)で65.23点の7位。自身初となるショートでのトリプルアクセル(3回転半)を決めたが、3回転ルッツで転倒してしまい出遅れた。

SP首位は大会3連覇を狙う坂本花織(23・シスメックス)。貫禄の演技で唯一70点台の78.78点をマークした。島田は冒頭のトリプルアクセルを成功させると、続く3回転フリップも着氷。だが3本目の3回転ルッツで転倒し、コンビネーションにならず。演技後はジャンプのミスもあり、悔しそうな表情をみせた。

ショートを終えた島田は「全日本なので挑戦する立場だと思うので、しっかり(トリプルアクセル)挑戦したいなと思いました」と大技を組み込んだ思いを話した。

3回転ルッツの失敗について「(3回転)フリップ降りて良かったんですけど、力が入ってしまったのか分からないんですが」と振り返った。

前試合のジュニアファイナルではトリプルアクセルと4回転トウループを決めるなど、フリーは高得点を狙える構成となっている。2つの大技について「次も挑戦する予定です。1日空くのでしっかり切り替えてフリーに行きたい」と静かに闘志を燃やした。

現在、中学3年生の島田は、今大会中学生での優勝となれば伊藤みどり以来(1984ー1985年シーズン)。ジュニア選手としては2003年の安藤美姫(当時16歳)以来20年ぶりとなり、偉業達成に向け24日のフリーで巻き返しを狙う。

【女子ショートプログラム結果】
1位)坂本花織 78.78点
2位)山下真瑚 69.92点
3位)千葉百音 68.02点 
4位)三原舞依 67.70点
5位)河辺愛菜 67.25点
6位)上薗恋奈 66.22点
7位)島田麻央 65.23点