■全日本フィギュアスケート選手権(22日、長野市・ビッグハット)
大会2日目は女子ショートプログラム(SP)が行われ、9年連続出場の本田真凜(22・JAL)が44.42点でショートを終えた。
この日は8番滑走(第2グループ)で演技し、冒頭の3回転サルコウ、3回転ー2回転の連続トウループを着氷させ、3本目のダブルアクセルでは両脚着氷となったがジャンプでの転倒はなし。後半は足換えのコンビネーションスピンでレベル4を獲得するなど、優雅な曲調のプログラムを滑り切った。
本田は前日の21日、自身のインスタグラムで大会前の練習中で右骨盤を痛めたことを報告し、故障を抱えた中でも全日本出場への強い思いを明かしていた。
演技前、会場では男子シングルで大会連覇を狙う宇野昌磨(26)が「頑張れー!」と叫んで応援する姿も。本田は演技直後、両手で顔を覆い、感極まる表情をみせ、右手で氷を触った。キスアンドクライでは深々とお辞儀し「ありがとうございました」と感謝の思いを伝えた。
得点は44.42点とこの時点で暫定8位。今大会は出場28人中、上位24人が24日のフリーへ進む。ショートを終えた本田は「大学生としても最後の全日本となり、自分で勝ち取った全日本で、思い切って攻めることができた。応援してくれる人に何か届くけることができたら」と振り返った。
「今回はギリギリまでダブルで(ジャンプを)やるべきか悩んだ。トリプル(3回転)で勇気を持って(挑み)、フィギュアスケーターとして、競技者として戦えたことを誇りに思う」とし、「まずは(ショートの)2分50秒滑りきることを一番に考えてやってきたので、今日の演技は自分にとっては満足している」と応えた。














