青森県鶴田町で新しい年の五穀豊穣を願い穀物の種を貼り付けて絵を描く「弥生画」作りが進んでいます。

鶴田町の「弥生画」は、江戸時代中期の「天明の大飢饉」の際に、住民が穀物の種を持ち寄り制作し、豊作を祈ったことが始まりとされています。現在も2つの団体が約230年の伝統を受け継いでいます。

12月初めから本格的な豆の貼り付けを始めた山道町内会では、十二単をまとった艶やかな「紫式部」と子どもたちが中心となり勢いよく宙を舞う龍にまたがる「竜の子太郎」の2つの弥生画を作っていて今週中の完成を目指しています。

山道町内会 一戸雅人会長
「来年は暑さを吹き飛ばしリンゴもコメも豊作でありますようにと願いを込めて一粒一粒作っています」

毎年、七福神を題材にしていた元町弥生会は、2023年は眼光鋭い2匹の龍の弥生画を制作しています。会員たちは竹串やピンセットで小豆や米など20種類の穀物を板の上に一粒ずつ貼り付けています。龍のひげに稲穂を使ったり穀物の貼り付ける角度によって立体的な龍が現れました。

元町弥生会 吉田亘会長
「いつもと違って七福神は無く龍2匹になりますが(穀物を)付けている気持ちは違います。凛々しく見せたいという所もあります。(新年は)穏やかで皆さん笑って過ごせる一年が一番だと思います」

2つの団体とも弥生画は7割ほど仕上がっていて完成した画は町内の神社と八幡宮に奉納されます。