DeNAの牧秀悟内野手(25)が20日、横浜市内の球団事務所で契約更改を行い、1億1000万円アップの2億3000万円(推定)でサインした。球団の評価に「びっくりしましたし、素直に嬉しかったなと思います」と率直な感想を話した。
3年目の今季は全143試合に出場し、559打数164安打103打点、29本塁打、打率.293をマーク。自身初の打点王と最多安打(164安打)の打撃タイトルを獲得した。昨季よりも5本多いキャリアハイの29本塁打は岡本和真(巨人)、村上宗隆(ヤクルト)に次ぐ3位でチームではトップ。4番として、2年連続のチーム本塁打王となった。
「3月から11月まで野球に没頭した1年だった。WBCで大舞台を経験できたことはすごいいい経験をしたなと思います」。今春にはWBC初出場を果たし、予選リーグ初戦の中国戦では、侍JAPAN第1号となる本塁打。続く第3戦のチェコ戦でも第2号を放つなど、14年ぶりの世界一奪還に大きく貢献した。さらに11月のアジアチャンピオンシップの若き侍ジャパンにも選出され、チームのまとめ役を担った。WBCで世界一を奪還、若き侍ジャパンではチームの中心となってアジアチャンピオンに輝いた。
タイトル獲得に「ずっと獲りたかったタイトルだったので今年とれてすごくよかったなと思います」と牧。「(球団から)来年チームのトップになるという話をされたので、来年頑張っていきたい」と話した。
4年目の来季は主将を務める。チームメイトからは「自分らしく」と言葉をかけられたという。「ここ3年自分自身悔しいシーズンが続いているので、自分がキャプテンになったからにはガラッと変わるようなチームにしていきたいですし、優勝できるチームを作りあげていければなと思います」。目標は「チームのことだけを考えながら、それでもやっぱり打点というところは最後の最後まで目標にしていきたい」と2年連続の打点王へ意気込んだ。
■牧 秀悟(まき・しゅうご)
1998年4月21日、長野県出身の25歳。178cm/95kg。松本第一高~中央大。中大では1年春から出場し、3年春には首位打者、二塁手でベストナイン受賞。2020年ドラフト2位でDeNAに入団。2021年、開幕戦から先発出場を果たし、令和初のサイクル安打を放つなど新人特別賞を受賞。22年は出場全135試合で四番に座り二塁手のベストナインを獲得。23年は、最多安打と最多打点の二冠に輝き、二塁手としてベストナインも獲得した。














